技師がマジで頼む「Tシャツ1枚で検診に来てくれ!」
──毎年、読影医を悩ませる『謎の階段』の正体、教えます。
読了時間:約5分
こんな人に読んでほしい
- 市や職場の健康診断で胸部レントゲンを受ける予定の方
- 「ブラジャーつけたままでいいですか?」と毎年聞いてしまう方
- 「キャミソールやブラトップならOK」と思い込んでいた方
- 撮り直し・余計な被ばく・時間ロスを避けたい方
- 医療スタッフのリアルな苦労話も少し気になる方
■ 結論:胸部撮影は Tシャツ1枚 が【地球最強】です!

金具なし・プラスチックなし・締め付けなし。
この3つを満たす服装こそ、胸部レントゲンで最も正確な画像を出せる最強装備です。
ブラジャーも、ブラトップも、キャミソールも、
結論:すべて【NGの殿堂入り】や!
理由はシンプル。
- 締め付け跡が“体にないはずの影”になる
- 金具やプラスチックが“異物影”として写る
つまり、
あなたの診断の質が下がってしまう可能性がある んです。
そしてこの記事のタイトルにもある
「謎の階段」
これこそ、ブラトップが生み出す最大の悪さや。
ここからは、このNG理由を “読影の現場” の視点で、もっと丁寧に説明していくで〜。
■ 毎年くる…放射線技師がそっと震える「ブラ問題」シーズン

胸部撮影が増える季節になると、技師たちは静かにこう思う。
(心の声:あぁ……今年もブラ問題の季節か……
ラスボス“ブラトップ”……どうか出現しませんように……)
そして毎年必ず聞かれる質問がこちら👇
- 「ブラジャーは大丈夫ですか?」
- 「キャミソールなら小さいプラスチックだけやで?」
- 「ブラトップは金具ないからOKでしょ?」
もう何万回も聞いている気がする(泣)・・・・
いやいやいや……
締め付けがある時点でアウトなんです!!
お肉がぎゅっと食い込んで、
“LINEスタンプみたいな謎の線” が生まれる。
そしてレントゲンにはその線が
めちゃくちゃハッキリ写る。
患者さんは悪気ゼロ。ただ「知らない」だけ。
だからこそ、この記事で丁寧に伝えたいんや。
■ なぜブラジャーはNGなのか?【専門家がやさしく解説】

① 締め付けラインが診断の妨げになる
胸部レントゲンは、わずかな濃淡の違いを読む検査。
そこに“ブラの跡”が入ると……
- 乳腺の影と紛らわしい
- 横隔膜あたりに謎のラインが走る
- 皮膚の圧痕が肺紋理(肺の血管影)と重なって見づらい
- 「これ、病変?圧痕?」と読影医が迷う
こんな影に惑わされると、診断が遅れたり、余計な追加検査になることも。
② 金具・プラスチックは“異物”として写る
ブラのホック、キャミソールの小さい丸いプラ……
これは遠慮なく写ります。
しかも小さな点のようなビーズみたいなプラスチックで、位置が悪いと、
読影医がこうなる👇
「石灰化か?異物か?これは……?」
さらに言うと、これはブラだけの話ちゃうねん。
ネックレスのトップ、ペンダント、背中の湿布・カイロも全部写るで。
(実はめっちゃ多い“あるあるミス”や)
ブラトップは最強NG=“謎の階段”を生む
金具がなくても、締め付けパワーが強烈。
- お肉が段差になる
- それがレントゲンで階段みたいな影になる
- 読影医「服の跡?病変?どっちや!」と二度見
これがタイトルにあった 「謎の階段」 の正体や。
キャミソールの「小さい丸いやつ」もアウト
左右についてる、小さい丸いプラスチックの留め具。
あれも写る。めっちゃくっきり写る。
患者さんは「これくらい写らんやろ〜」と思うけど、
レントゲンはそんな甘くないんやで〜。
冬の“ヒートテック問題”
冬場はこれも増える。
- ゆるいTシャツ型 → OK
- ピタッと締め付け強いタイプ → あまりよろしくない
- タンクトップ型 → NG寄り(脇の締め付け影が出やすい)
■ じゃあ何着たらいいの?【正解:Tシャツ1枚】

◎ 正解
- 薄手のTシャツ
- エアリズム(Tシャツ型)
- プラボタンの薄手シャツ
- ゆったりめのヒートテック(Tシャツ型)
金具なし・プラなし・締め付けなし。
この3つを守ればだいたいOK。
❌ NGリスト(保存推奨)
| アイテム | 理由 |
| ブラジャー | 金具・線・締め付け |
| ブラトップ | 最強の “謎の階段” 発生源 |
| キャミソール | 左右の小プラスチックが写る |
| タンクトップ型インナー | 脇の締め付け痕が線になる |
| ネックレス・ペンダント | 金属影が写る |
| 湿布・カイロ | 背中側でもモロ写り |
■ 当日の動き方ガイド(現場目線で超実用)
- 家からは普通の服装でOK
- バッグに “撮影用Tシャツ1枚” を入れておく
- 会場の更衣スペース で
- ブラを必ず外す
- Tシャツ1枚になる
- ブラを必ず外す
- 外したブラは必ずバッグの奥にしまって自己管理で!
(更衣室によく物を忘れる人が多いんや〜😭) - 撮影後、元の服装に戻して帰るだけ
これさえ覚えれば、もう完璧や。
■ 撮り直しは“あなたも、後ろの人も”損をする
撮り直しになると……
- あなたの時間が延びる
- 微量とはいえ被ばく増
- 後ろの人の待ち時間も伸びる
- スタッフの流れも止まる
つまり、
あなたが正しい服装で来てくれるだけで、
その日来た全員が助かる。
これ、めちゃくちゃ立派な他者貢献や。
■ 放射線技師からの本気のお願い

毎年、何百回も説明してるけど、
それでも言い続ける理由はただひとつ。
あなたの健康を、正確な画像で守りたいから。
だから最後に言わせてや。
ホンマ頼むで〜!
金具なし・プラなし・締め付けなし!
Tシャツ1枚で来てくれたら、技師全員めっちゃ助かる!!
■ 服装チェックリスト
当日の服装
なんでもOK!
ただし、ワンピースは避けてね(着替えた瞬間に下が丸見えになるから)
服装以外は
- ネックレス・ペンダント外す
- 湿布・カイロ外す
当日の持ち物
- ”撮影用Tシャツ”(←もうこれだけ。面倒くさがらないで着替えて欲しいねん!)
■ おわりに:あなたの協力で、医療の質はもっと上がる

この記事を読んでくれたあなたは、
もう胸部レントゲンの“上級者”です。
そして、その知識を家族や友だちに伝えるだけで、
地域全体の検診がスムーズに、正確になる。
あなたのひと工夫が、
誰かの健康を守り、病院の混雑を減らす
最高の他者貢献 になると思うねん(笑)。
放射線技師一同、
Tシャツ1枚スタイルでのご来場、心よりお待ちしております!
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