この記事はおよそ10分位でよめます。
この記事はこんな人におすすめです
- 健康診断やCT検査に 不安を感じている方
- 「被ばくが心配で検査をためらってしまう」 ことがある方
- がんや心臓病など、早期発見が大切な病気が気になる方
- 自分の健康を守るだけでなく、家族や友人のためにも検診を前向きに考えたい方
👉 病気の中には、早期に見つければ治るものも、遅れると治らなくなるものもある。
だからこそ、この情報を知って「検査を受ける勇気」につなげてほしいんです。
🎥 25秒でサクッとわかるYouTubeショート動画も作りました!
まずはこちらをご覧ください。本文を読む前にイメージがつかみやすくなります。
👉 動画はこちら
■導入:そのドキッ、ほんまに減らせるかも
健康診断の結果を見るたびに、ちょっとドキッとすること、ありませんか。
血圧や血糖値の数字も気になるけど、それ以上に心のどこかでこんな思いがよぎる人もおるはずです。
「またCT撮るんか…。被ばくが心配やけど、何回も受けて大丈夫なんかな?」
特に私たち50代は、がんや心臓病のリスクが高まる世代。定期的な検診は欠かせませんが、「被ばく」という不安のせいで検査を後回しにしてしまうこともあるんやないでしょうか。
そんな不安を根本から変えるかもしれんのが、”フォトンカウンティングCT(PCCT)”です。
この新しい技術はAIと組み合わせることで、これまで両立が難しかった 「低被ばく」 と 「高精細」 を同時に実現。
これから、あなたの健康診断が 「もっと安心で、もっと頼れるもの」 に変わる未来について、一緒に見ていきましょう。
■用語メモ:mSv(ミリシーベルト)とは?
放射線による“体への影響の大きさ”を表す単位。数値が小さいほど被ばくは少なくなります。
- 胸部X線:約 0.1 mSv
- 東京〜ニューヨークの飛行:約 0.2 mSv 前後
- 年間自然放射線:約 2〜3 mSv
補足メモ 📝
私たちは普段の生活の中でも、ごくわずかですが微量な放射線を浴びています。
たとえば、登山など標高の高い場所では宇宙からの放射線が少し多めに降り注ぎます。
また、魚介類などの食べ物や、大地・大気中(ラドンなど)からも、自然由来の放射線をほんの少し受けてるんです。
1. 仕組みは「デジカメ」方式!CTもついに、ぼやけない時代へ

従来のCTは、X線をいったん「光」に変えてから電気信号に変換する“フィルムカメラ方式”。
ちょうど、アナログ写真をスキャンしてデータにするようなイメージです。
この過程でどうしても ノイズや情報のロス が生じていました。
一方PCCTは、半導体(CdTe/CZTなど)で X線フォトンを直接カウント。
まるで 「超高画質デジカメで直接撮影する」 ような仕組みです。
PCCTがもたらす3つのメリット
- ノイズが少ない
- 微細な構造をシャープに描ける
- X線の“エネルギーの違い”まで拾える
結果:従来比で約1.5〜1.7倍の空間分解能。
これまで見逃されがちやった 5mm以下の微小病変も、よりクリアに映し出せる ようになりました。
2. PCCTの強みは「色つきCT」!見えなかったものが見えてくる

PCCTの大きな特長が、「色つきCT」(エネルギー情報の活用)。
フルカラー写真のように見えるわけやないけど、X線のエネルギー差を利用して 組織を擬似カラー表示 できます。
- カルシウム → 青
- 脂肪 → 黄
- 造影剤(ヨウ素) → 赤
白黒CTでは識別が難しかった部分も、種類ごとに見分けやすく なります。
PCCTの応用で変わること
- 高解像度:0.3〜0.5mm級ピクセルで微小な病変も逃さない
- “種類分け”:冠動脈プラークの質評価や、石灰化との分離が可能に
- 低被ばく:従来比で 最大15分の1まで低減
- 幅広い活用:肺がん、心臓、骨・関節、神経領域など
👉 「これまで見えへんかったものが見える」──これがPCCT最大の強みなんです。
3. AIがあなたの検査を「おまかせ」で最適化

PCCTとAIを組み合わせると、検査の流れ全体がもっとスムーズに、そして “安心に”進みます。
- 準備(撮る前):AIが体格や目的に合わせ、被ばく線量を最小限に自動設定
- 撮影中:リアルタイム確認で 撮り直しを減らし、検査時間を短縮
- 画像再構成(撮影後):AIがノイズを賢く抑え、低線量でも高画質に
- 読影支援(読むとき):病変をハイライトし、見落とし予防に貢献
ディープラーニングの力
近年のAIは、ディープラーニング技術によって「ノイズを取り除きつつ情報を強調する」ことが得意なんです。
そのため、従来なら画質が荒れてしまうような低線量撮影でも、クリアな画像を再現できる ようになってきました。
👉 ここにPCCTの「直接変換・高精細」という特性が合わさると、
“少ない線量でも鮮明に写せる” → “より小さな病変を見逃さない” という相乗効果が生まれます。
■見せ場の数字
従来のCTに比べて 「50〜70分の1以下」の被ばくに抑えられるケースもあります。
しかも、その状態でも 画像の精度を落とさずに診断できる のが大きな進歩です。
4. 驚きの被ばく低減!CTが「レントゲン級」になるって、ホンマか?

- 従来の胸部CT:約 5〜7 mSv
- PCCT低線量(肺がんCT):約 0.07〜0.1 mSv
👉 その差、なんと50〜70分の1。
👉 胸部レントゲン(約0.06〜0.2 mSv)とほぼ同じレベル。
つまり――
「飛行機に1回乗る」や「胸部レントゲンを撮る」のと変わらない被ばく量で、CTレベルの精密画像。
✅ 核心メッセージ
低被ばくなのに、見逃しに強い。
ここがPCCTの最大の安心ポイントです。
5. 普及にはまだ課題も──でも、未来は確実に近づいています

新しい技術には、いつも“乗り越えるべき壁”があります。PCCTも例外やないんです。
- コスト:装置は数億円規模と高額
- データ処理:高精細ゆえにデータ量が膨大、強力なコンピュータが必要
- AIの透明性:判断根拠が見えにくく、医師が納得して使える仕組みが大切
- 教育・制度:ガイドライン整備とスタッフ研修が不可欠
👉 そのため、当面は 「近所の病院ではまだ受けにくい」、「費用が高くなるかもしれない」 といった現実的な影響もあります。
でも、これはどの革新的技術にもある“普及前の通過点”。
研究と改良は日々進み、「誰もが安心して最高の医療を受けられる未来」 に向けて確実に前進しています。
6. これから(研究と普及の焦点)

- 大規模臨床研究:多施設で有効性・安全性を検証中
- リアルタイムAI:撮影中に最適条件を即時反映
- 技術改良:新素材・新設計で 性能UP&コスト低減
- システム連携:PACSや電子カルテとつなぎ、撮る→読む→治療を一体最適化
👉 専門家の見立て:2030年ごろには大病院を中心に普及が進む見込みです。
まとめ:PCCTが変える健康診断の未来

- 「デジカメ方式」で鮮明なCT
- 「色つきCT」で組織を見分けやすい
- 被ばくは数十分の1レベル(胸部レントゲン級へ)
- AIが精度と効率を底上げ
- 課題はあるけど、未来は確実に明るい
『CT=被ばくが心配』という時代は終わり、
『レントゲン並みの線量で、最高に精密な画像が撮れる時代』が、もうそこまで来ています。
あなたに伝えたいこと
あなたの健康は、家族や友人への最高のプレゼント。
PCCTは、健康診断の常識を塗り替える技術です。
この情報を知ることは、自分の健康を守るだけでなく、「検査を受ける勇気」を大切な人へと手渡すことにもつながります。
不安が少ない検査、安心して受けられる検査が当たり前になる未来に向けて――
まずはこの情報を、あなたの言葉で誰かに伝えてみませんか?
信頼性についての補足
この記事は、一般の方向けに最新技術をわかりやすく紹介した内容です。
実際の医療判断や検査選択には、以下の一次情報もあわせてご確認ください。
- 日本医学放射線学会(JRS)
- 国際放射線防護委員会(ICRP)
- RSNA・ECR など国際学会の発表
※PCCTの線量や性能については、検査部位や条件によって変動します。本記事は一般向けの解説であり、実際の検査選択は必ず医師の説明を受けて判断してください。
関連記事
- 健康診断に向けた運動とマラソン挑戦
👉 定期健診に備えて、日々の体づくりを続ける大切さ。 - 二宮 吾妻山公園とアジフライの休日
👉 検査や数値だけじゃなく、自然や食事も心身の健康に欠かせない。 - 残された“3球”で、なにができる?──サンキューピッチと僕の人生
👉 人生の有限さを考えると、検査や予防の一歩も意味を持つ。
コメント