50代おじさん、探偵になる。──モニターと壁紙の謎

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【冒頭】静かな朝に、事件は起きた

暗い車の中。
リベフェスからの帰り道、立ち寄ったコンビニでコーヒーを買って、ほっと一息。
そのタイミングでスマホを開くと…主任からメールがピロン。

嫌な予感しかしない。
こういう時って、なぜか直感が当たるんよな…。
恐る恐る開くと、そこにはこう書かれていた。

「業務用パソコンのモニターを壊した」
淡々と…ほんま淡々と…まるで「今朝はトースト食べました」ぐらいのテンションで。

要約すると、

壊した → 予備モニターで応急処置中 → 明日、本人から話します。

いやいや、朝から「壊した」ってサラッと送られてきても困るがな。
私の耳には「破壊しました」に変換され、

頭の中では必殺技「モニター・ブレイカー!!」が炸裂。

しかもこの衝撃、ただの必殺技ちゃう。
異次元、もしくは異世界にまた来てしまった感覚や。
あの「50代おじさんフェスに行く(異世界編)」のデジャヴ再び。
また来てしまった…

異世界へ


【1】沈黙戦法で様子を見る

翌日、職場に到着した私は、あえて話しかけんかった。
こういうのは自分から言わせたほうが筋が通る…

いや、こっちのほうがオモロいやん。(ちがう)

しかし本人は通常運転。
デスクに肘ついて、他のスタッフと爽やかスマイルで雑談中。
いやいや、昨日モニター壊した人の笑顔としては破壊力ありすぎやろ。

心の中で「え、モニター壊しておいてこの余裕?」と全力ツッコミ。
キーボードを叩く手は、ちょっと強めになってた。


【2】“初耳”演技で優位に立つ

しばらくして、彼女がこちらに来て一言。
「モニター割りました。〇〇さんに言って、予備のに交換しましたんで」

どうやら彼女は、主任からすでに私に連絡が行ってると思ってたらしい。
でも私はあえて「今初めて聞きましたよ〜」という顔と声色をフル演技。

きっと「何も言ってこないな…」と思って、しびれを切らしてきたんやろうな。
そのやり取りで、私は心の中でこう思ってた。

「そこに、心はあるのかな?」
もうちょい、申し訳ないような演技でもええからしてほしかった。
たとえ演技でもええんや。
「しょうがないなぁ」って50代おじさんに思わせてくれたら、慰められるからーーー。
演技と知ってても、人は救われる瞬間があるんやでー(泣)。

その時点で、50代おじさんの勝ちを確信。


【3】値段カウンターアタック

あまりにも他人事みたいに言うもんやから、私は意地悪く、会社で一番高いモニターの値段をさらっと告げた。
すると一瞬、彼女の笑顔がピクッと止まる。

返ってきたのは、
「高い方じゃないです。もう一つの方です」
…ああ、高い方はさすがにヤバいと思たんやな。

でも“もう一つ”だってリース品で安もんちゃうやで。
さらに畳みかけるように、
「始末書あれば書きますんで!」
…いやいや、そういう問題ちゃうやろ。始末書に心は入ってんのか?
その書き方じゃラブレターも「はい、書きました」って渡しそうやぞ。


【4】思い出したぞ、あの壁事件

Screenshot

実は彼女、以前もやらかしてる。
そう、「もみじの壁紙事件」や。

当時の説明は「椅子につまずいて壁に穴が…」。
でも現場見た私はこう思た。
「いやこれ、足で蹴らんと無理な高さやろ?」

その穴は、私とチャッピーで協力して柴犬もみじの写真入りデザインを作成。
A4用紙に印刷して、テカテカ光るラミネート加工にして貼り付け。
実際は笑い話になるように、私が無理やり仕向けたけど….。
結果、なぜか職場が明るくなったという謎の美談に昇華した。

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【5】探偵おじさんの推理と、真面目な持論

今回も、よく言えば「業務を止めないための迅速対応」。
でも探偵おじさんの脳内では、
  「証拠がバッチリ残ったから急いで手を打った説」が濃厚。
(普段から物にあたってるんやろな…でもな、自分のiPhone壊されたら絶対キレるやろ?)

とはいえ、その日業務が滞らなかったのは事実。
あのスピード感、ちょっと助かったのも本音や。

…でも正直に言うと、私は「仕事さえできればええ」という考えにはあまり賛成できへん。
理由は3つ。

  1. 人間関係が潤滑油になる
     いくら優秀でも、仲間の協力がなければ大きな成果は出にくい。
     人間性が良いと、自然と手を貸してくれる。(お菓子配る人はさらに加点)
  2. トラブル時に差が出る
     困ったとき助けてもらえるかは、日頃の関係性次第。
     性格が良い人は信頼され、ピンチで支援を受けやすい。(プリンター紙詰まり時の救世主)
  3. 職場の空気を作る
     感じの良い人がおると、雰囲気もモチベも上がる。(逆にため息連発は冷気兵器)

逆に人間性がないと…いややん?
仕事って一般的に(会社員等)人生の3分の1くらい時間を費やすやん。
どうせなら気の合う仲間と楽しく仕事したいやん。
日本人が会社嫌い、仕事に情熱がないのはこういうところちゃうかなー。
気の合う仲間だったら「ずっといたい」と思えるし、仕事もきっと楽しいもんになると思うんや。

だから私は、
「仕事ができる」+「人間性が良い」=最強やと思ってる。
どっちかしか選べへんのなら、多少遅くても人間性の良い人と働きたい。
…そして時々おやつくれる人なら、なお最高。


【6】笑って終われる職場でよかった

仕事も日常も、予想外は必ず起きる。
でも、その裏で 「誰かが動いてくれる」こともある。

あの日の彼女も、保身かもしれんし、本気で職場を思ったのかもしれん。
でも結果的に、みんなが困らずに済んだ。

次に何か起きても(←フラグちゃうで)、
まずは笑って、それから考えるぐらいが、50代おじさんにはちょうどええ。
だって、笑えるならそれはもう立派な他者貢献やから。

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