はじめに|なんでこんなにイライラするのか
2025年 参議院選挙。
比例代表の投票案内には、こう書かれている。
「正式名でも、略称でも、どちらでもOKです」
一見、親切そうに見えるけど──この仕組みが、めっちゃ有権者に不親切なんや。
たとえば「民主党」と書いた票。
その票、あなたが思ってる党に、ほんまに届くと思う?
現実は、ほとんど立憲民主党に流れる仕組みになっている。
第1章|「民主党」と書いた票は、勝手に立憲へ流れる
両党とも略称「民主党」で届け出済み
政党名 | 略称 |
---|---|
立憲民主党 | 民主党 |
国民民主党 | 民主党 |
両方とも、略称は「民主党」で届け出されている。
じゃあ「民主党」と書かれた票はどうなる?
按分(あんぶん)の実態
選挙管理委員会は「意図不明」として票を分ける(按分処理)。
過去実績(2021年 衆院選)ではこうや。
書き方 | 按分割合 |
---|---|
民主党 | 約8割 → 立憲民主党 / 約2割 → 国民民主党 |
つまり、民主党と書けば、ほぼ立憲民主党に票が行く。
有権者には伝えられていないけど、これが現実や。
第2章|なぜ、こんな不親切な制度が残っているのか
政治屋ファーストの仕組み
もし本気で国民ファーストなら、こうするべきや。
- 略称がかぶるのは禁止にする
- 正式名称を書いてくださいと明記する
- 曖昧票は按分せず無効とする
でも、そうなっていない。なぜか?
答えは簡単や。政治屋にとって都合がええから残してる。
誰が得している?
誰が得してる? | 何が起きてる? |
---|---|
立憲民主党 | 「民主党」と書かれた票の8割以上が自動的に入る |
国民民主党 | 略称を手放したくない、票が減るリスクがあるから |
選管・役所 | 按分で処理すればええから、制度改革なんて不要 |
政治全体 | わざわざ不利になる法改正なんて、誰もしたくない |
つまり、国民が迷うほうが、政治屋には都合がいい。
第3章|有権者ファーストなら、こんな案内にはならん
「略称でもOKですよ」
ほんまに国民ファーストなら、
「正式名称で書いてください」
とハッキリ言えばええだけ。
それをせえへんのは、黙ってれば立憲に票が流れてくるから。
按分処理がある以上、知らずに書いた人の票はズレる。
「わかりにくい制度でええやろ」という姿勢そのものが、今の政治の本音や。
第4章|こんな小さな不誠実が、失われた30年を作ってきた
略称問題なんて小さい話やろ、と思うかもしれん。
でも、こういうところに、今の日本の病根がある。
- 国民の利便性より、政党の都合
- 不親切でも、放置される制度
- 政治屋が国民より、自分たちの勝ち負けを優先
こういう積み重ねが、30年、国を停滞させてきたんや。
第5章|自分の一票くらい、自分で守ろうや
政治屋はこのまま放っておく。
制度が変わるなんて期待したらアカン。
なら、有権者ができることはただひとつ。
自分の票は、自分で守る。
投票したい政党 | 書き方 |
---|---|
立憲民主党 | 立憲民主党 / 立憲 |
国民民主党 | 国民民主党 / 民民 |
「民主党」と書いたら、票はズレる。それだけ覚えておけばええ。
おわりに|この国を動かすのは政治屋やない、有権者や
政治屋に任せとったら、制度なんて都合よく残されるだけ。
国を変えられるのは、有権者のたった1票だけや。
せやから、こういうところからちゃんと考えて選ぼう。
未来は、自分の行動からしか変わらん。
一言
「略称でもOKですよ──その言葉に騙されたらアカン。」
「自分の票くらい、自分で守ろうや。」
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