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この記事で伝えたいこと
「50代でもまだ限界突破できる!」をテーマに、蒙古タンメン中本の北極ラーメン辛さ10倍に挑んだ体験談です。
辛さの正体や注文時のドキドキ、食後の代償まで、包み隠さずお届けします。
読んだら笑えて、ちょっとだけ勇気が湧く…そんな内容です。
この記事はこんな人にピッタリです
- 激辛好き、または激辛に興味がある人
- 年齢を理由にチャレンジを控えてしまっている人
- 他人の無謀チャレンジを安全な場所から見て笑いたい人
- 中本の北極ラーメンが気になっているけど怖くて手を出せない人
■第一章:注文の壁と厨房おっさん

以前から挑戦したかった。いや、死ぬまでにやりたいことリストの中でも殿堂入りしてたやつ。
それは――蒙古タンメン中本のエベレスト最高峰、北極ラーメン辛さ10倍。
―中本史上、これ以上はもう無い辛さ。まさに辛さ界の「無酸素登頂」―
挑戦するには、限界突破しかない。
この物語は、そんな50代おじさんがエベレストに挑むような話である。
ただ…正直、注文が恥ずかしい。
7倍までは経験済み。でも10倍は未知の領域。
しかも、あの瞬間が怖いのだ。
「北極ラーメン!辛さ10倍入りまーーす!!」
――“まー”のところだけ音圧2倍。店内の空気がピリッと変わる。
この時ばかりは、タブレット注文の未来を心から望む。
「ひっそりやらせて…これは50代おじさんだけの戦いやから…」と心の中でつぶやく。
この日は、大盛り無料クーポンを握りしめていた。
「大盛りで!」と勇んで言いたいが、脳内で声が響く。
「大盛りなんか頼んで…ほんまに食えるんやろな?」
一瞬、普通盛りに逃げそうになる――その瞬間、プツン。
視界が深海のように静まり、雑音が遠のく。
人見知りおじさん、ゾーンに入る。
「野菜シャキシャキ北極ラーメン!辛さ10倍、大盛りで!!」
近くの席から、小さく「え…」という声。
店内の数人がチラッとこちらを見た。
まるで自殺志願者を見る目。
「そんな目で見ないでー! 50代おじさん、まだ死にたくない。でも…これ食ったら死ぬかもな…」
そして奥の厨房。鍋を振っていた同年代くらいのおっさんの動きが止まる。
チラッとこちらを見るその目は――
「こいつ…ホンマに食えるんか?」
店内が一瞬、静まり返った…気がした。
■補足1:そもそも北極ラーメンとは?
蒙古タンメン中本の中でも別格の激辛メニュー。
名前の「北極」は寒い場所ではなく、“辛さの極地”という意味で、創業者が「ここが限界」として名付けた。
スープは濃厚な味噌ベースに、限界まで唐辛子と辛味噌を溶かし込む。
表面は真っ赤なラー油と唐辛子が浮かび、見た目はほぼマグマ。
一般人はまず完食できない。辛党でも「修行」という言葉が似合う領域である。
■補足2:辛さレベル比較(体感イメージ)
- カレー中辛 … レベル1(一般家庭の平和な辛さ)
- CoCo壱カレー5辛 … レベル3〜4(辛党が汗だくになる)
- 北極ラーメン(通常) … レベル9(一般人は一口で戦意喪失)
- 北極5倍 … レベル12(激辛マニアでも額に滝の汗)
- 北極10倍 … レベル18〜20(辛さ=痛み。内臓が全力で「やめろ」と叫ぶ)
■補足3:北極ラーメン10倍と野菜シャキシャキ北極10倍の違い
北極ラーメン10倍
- 唐辛子&辛味噌が山盛り、スープはドロリとしたペースト状
- 麺と完全に一体化しており、啜ることは不可能
- 一口で喉・唇・胃に直撃ダメージ
野菜シャキシャキ北極10倍
- 炒め野菜トッピングで香ばしい香り
- 野菜の甘みでほんの少しだけ辛さが和らぐ(※体感ほぼ無意味)
- 舌は早々に味覚障害モード突入
■第二章:第一の戦い ― 野菜シャキシャキ北極10倍(大盛り)
初挑戦はいきなり純正10倍ではなく、あえて野菜シャキシャキ北極10倍にした。
なぜかって?
そこに山があるから…(違う)
いや、50代だから一応健康を気にして…せめて野菜もと思ったわけですよ。
…頭おかしいレベルの激辛ラーメン食っといて、何が健康意識やねん。(ですよね)

↑ スープはマグマ。野菜は確かにシャキシャキ。でも甘みは完全に無力。
一口目から、唇と喉に炎が走る。
啜れば咳き込み、噛んで食べる…もはやナポリタン方式。
口の中はもう野菜だか麺だかわけわからん状態。
でもなぜか、アドレナリン全開。
出すぎて謎のハイテンションになっていた。
「辛いがうまい」じゃない、「痛いがうまい」に変換されていた。
それでも食べ進め、見事完食!

↑ 唐辛子の残骸が丼を覆い、戦場跡地のよう。
帰り道のバイクは真夏なのに、なぜか爽やかな風を感じた。
これは達成感の風だ。
■第三章:真の激辛王への道 ― 純正北極10倍(大盛り)
数日後――胸の奥に何かが引っかかっていた。
「…ホンマに激辛王って名乗ってええんか?」
そう、初挑戦は野菜シャキシャキ北極10倍。
野菜の甘みがあった分、どこか“優しい辛さ”に助けられていた。
「あれは…いわば“補助輪つき”の勝利や」
「俺が目指すのは、補助輪なしの真っ向勝負――激辛王や!」
そんな自問自答の末、決意は固まった。
数日後、再び中本へ。
自動ドアをくぐる瞬間、心の中で呟く――
「アイル・ビー・バック」(by ターミネーター…あれ、ロボコップやったっけ?まあええ)
「北極ラーメン!辛さ10倍、大盛りで!」
(再びゾーン突入)

↑ 甘みゼロ。表面に浮かぶ真っ赤な油膜は、もはや宣戦布告。
一口目――その辛さが体から脳へ一気に伝わり、脳が危険信号を発動。警報が鳴り響いた。
辛さは味から痛みへと変わり、内臓が小さく悲鳴をあげる。
舐めるな50代の胃袋!
今までどれだけ暴飲暴食してきたと思っておる!
唇はヒリつき、汗は滝のように流れる。
それでも箸は止まらない。
意地とプライド、そして謎の使命感で食べ進め――完食!

↑ 丼の壁にびっしり残る唐辛子が、まるで戦勝記念の旗のよう。
その瞬間――胸の中で誰かが叫んだ。
「今こそ、お前は真の激辛王だ!」
■第四章:達成と代償

2連続で10倍(しかも大盛り)完食。
厨房のおっさん、見たか。
50代おじさん、まだまだやれるんやぞ!ビビったかー!
こころなしか、厨房おっさんは少し抑えた声量で、しかし独特の抑揚をつけてこう言った。
「ありがとうございました〜」
大声ではない。でも、その声の上下のリズムに、なぜか熱いものを感じた。
たぶんあれは――「やるやん、こいつ」の笑みとセットだったと思う。
店を出た瞬間、外の空気がやけに心地いい。
だがその夜――第二の戦いが始まった。
猛烈な腹痛。
トイレへ駆け込み、座った瞬間に体内警報が再び鳴り響く。
「アツゥ…」と呟く50代おじさん。
穴から火が吹き、変な汗が背中を伝う。
全身がほてり、脈拍がやけに早い。
これは…リミッター解除の代償だ。
だが、不思議と後悔はない。
むしろ、あの瞬間の達成感を反芻しながら――
我が一生に一片の悔いなし!(by ラオウ)
エピローグ:激辛の向こうに
年齢を理由に、自分の限界を決めてしまいがちだ。
でも、やってみたら意外とできることもある。
激辛ラーメンは万人に勧められない(良い子は絶対真似しないでね。)
でも「自分もまだやれるかも」と思えるきっかけにはなる。
もしこの話で笑って、ちょっとでも元気になってくれたなら――
もし少しでも何かにチャレンジしてみようと思えてくれたなら――
それだけで、この挑戦は価値があった。
みんなーー!50代おじさんでも、まだまだ行けるぞー!
青春は、まだ続く。
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