─ 親知らず抜歯で泣きそうになった日 ─
📖 読了目安:10分
■この記事はこんな人におすすめ
- 親知らずの抜歯を控えていて、不安で仕方がない方
- インプラント治療を検討しているけど、まだ踏み切れない方
- 「部分入れ歯」「インプラント」「現状維持」で迷っている方
- 同じ50代のリアルな治療体験談を知りたい方
抜歯前、先生との会話

抜歯当日。治療が始まる前に先生に聞いた。
「奥から3番目の歯(第一大臼歯)をインプラントにしようと思ってるんですけど、どっちから抜いたほうがいいですか?」
僕の頭の中は完全に──
「第一大臼歯を抜く=インプラント1本で解決」
というシナリオだった。
しかし、先生の返答は予想外。
「歯周病が奥から2番目の歯(第二大臼歯)まで及んでいるから、もしインプラントにするなら2本抜かなあかん。まずは親知らずから抜いたほうがいい」
……え? 2本!?
てっきり1本のつもりやったのに。
しかも親知らずからって、あの「抜くの大変なやつ」やんか。
頭の中で「うそーーー(泣)」と叫ぶ僕。
心配なのは痛みよりも、経済的に痛すぎること。
「なんぼ金かかる念…」と、おじさんの財布が悲鳴を上げていた。
チキンおじさん、まな板の上にのる

親知らず=激痛のイメージ。
反抗もできず、僕はまな板の鯉。
- 内心は半泣き。
- 心臓はバクバク、手はじんわり汗。
- でもおじさんだから声は出さない。
涙がちょっと出て、唇が震える…。
……あかん、完全にチキンおじさんや。
正直、痛みそのものよりも、
「先生の器具が触れる音」や「いつ“ミシッ”と来るのか」という予感の方が怖かったかもしれない。
麻酔と抜歯の真実

いざ治療が始まると──
- 麻酔の針はほとんど痛くない。
- じわっと広がる感覚はあるけど、思ったより余裕。
そして肝心の抜歯。
「ミシッ」と音がした瞬間に心臓が飛び跳ねたけど、
それは歯を削ったり、少しずつ動かしたりする音だったらしい。
👉 痛みはゼロ。
先生は横向きに生えていた親知らずの一部を少し削ってから抜いてくれた。
結果、僕の親知らずもたった5分で抜き終わり。
「あれ? 全然痛くないやん」
あんなにビビっていた自分がバカらしくなるくらい、あっけなく終了。
- 切開も縫合もなし
- 腫れもほとんどなし
ひと安心。
これからの選択肢

治療後に考えた道は大きく4つ。
- 現状維持
- メリット:お金がかからない
- デメリット:痛みを我慢し続ける必要あり
- メリット:お金がかからない
- インプラント(2本)
- メリット:噛む力は自然に近い
- デメリット:高額、歯周病治療後で長期戦
- メリット:噛む力は自然に近い
- 保険の部分入れ歯
- メリット:安価で作れる
- デメリット:針金(クラスプ)が隣の歯に負担
- メリット:安価で作れる
- ノンクラスプデンチャー(自費)
- メリット:見た目が自然/負担少ない/軽くて快適
- デメリット:10万円以上/数年ごとに作り替えの可能性
- メリット:見た目が自然/負担少ない/軽くて快適
ノンクラスプデンチャーに心が動いた理由

僕が「ノンクラスプデンチャー(針金なしの部分入れ歯)」に興味を持った一番の理由。
👉 隣の歯に負担をかけないこと。
従来の部分入れ歯は金属の針金(クラスプ)を引っ掛けるので、弱っている歯にさらにダメージ。
これ以上の負担はかけられへんと思った。
ノンクラスプデンチャーの装着方法と信頼性
- 普通の部分入れ歯:金属の針金で固定
- ノンクラスプデンチャー:柔らかい樹脂で歯ぐきにフィット
👉 イメージは「透明で柔らかいマウスピース」と「部分入れ歯」の中間。
- 目立たないので人から見ても分かりにくい
- 医療用の弾性樹脂で、しなやかさと耐久性を両立
- 食事は十分対応可能だが、固い食べ物はやや不向き
- 数年ごとに作り替えが必要な場合もある
まとめると──
「自然さ・快適さ」を優先するならノンクラスプデンチャー。
「長く強く噛みたい」ならインプラント。
経済的な不安と医療費控除

高額治療で一番の不安はやっぱりお金。
でも実は、インプラントもノンクラスプデンチャーも医療費控除の対象になる場合がある。
医療費控除とは
- 年間10万円以上の医療費(または所得200万円以下なら5%以上)で確定申告すると税金の一部が戻る制度。
対象となる治療
- インプラント(検査・手術・材料費)
- 自費の入れ歯(ノンクラスプ・金属床など)
- 機能回復を目的とした補綴物
👉 審美目的(ホワイトニングなど)は対象外。
申請のポイント
- 領収書・契約書を必ず保管
- 公共交通機関の通院費も対象になる場合あり
- 歯科医師の診断書があると安心
人生、いつもイベント続き

50代になっても、こんな「抜歯イベント」に直面するとは思わなかった。
でも思う。
人生は、どの年齢でも修行と勉強の連続。
そして気づいた。
あの親知らずという大きな不安を乗り越えた今なら、どんな治療の選択もきっとできる。
そう思えたことが、最大の収穫かもしれない。
👉 年を重ねても、まだまだ新しいイベントが待っている。人生は終わりじゃない。
まとめと次回予告
- 親知らずの抜歯は僕にとって人生の一大イベント。
- でも実際は痛みも少なく、不安は案外あっけなく消えた。
- 治療の選択肢やお金のことなど、新しい景色が見えてきた。
👉 あなたが今「治療が怖い」「お金が心配」と思っているなら、勇気を持って一歩踏み出してほしい。
人生はまだまだ続いていく。だからこそ──
一緒にその一歩を踏み出していきましょう。
次回は、抜歯後の経過観察や、僕が最終的にどの道を選ぶかを書いていきます。
果たして僕はインプラントに進むのか?
それとも入れ歯を選ぶのか?
おじさんが下す“人生の歯の決断”にご期待ください。
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