🎃 50代おっさんが、オレンジの海で泣きそうになった話

癒しと散策/Healing & Walks

──  淵野辺公園ハロウィンランタンフェス2025 レポ


📖 読了時間:10分


🎁 このブログから得られること

  • 相模原市で初開催となった「ハロウィンランタンフェス2025」の現地の雰囲気や詳細情報がわかります。
  • 「光」というテーマを通して、50代おじさんが感じた“人のぬくもり”と“静かな感動”を体験できます。
  • 忙しい日常の中で忘れかけた、“ひとり時間のやさしさ”と“心の再起動”を感じられます。
  • 来年このイベントに行ってみたい人にも、現地レポ+アクセス情報として役立つ内容です。

🌃 この記事で伝えたいこと

球場が一夜限りの光の海に変わる──そんな幻想的な夜に、
50代のおじさんが感じた“ぬくもり”と“人生の灯り”を綴った記録です。
約10分で、イベント情報と心のあたたかさの両方を味わえる内容になっています。

イベント概要──相模原の球場が、一夜限りの光の聖地になった件

2025年10月18日(土)。
普段なら野球のボールが飛び交う淵野辺公園 サーティーフォー相模原球場が、この日ばかりは光の海に変わりました。

時刻は午後3時30分〜午後8時。雨なら翌日に順延という、天に祈るスタイル。
主催は「公益財団法人 相模原市まち・みどり公社」「ミズノ」「東海体育指導運営共同事業体」という、やたらしっかりした布陣。
協賛には銀河アリーナなど地元勢も参戦。

相模原市としては初のランタンリリース(LED点灯)イベント
つまり「前例なし」の挑戦。

球場という非日常空間で、仮装した親子やカップルが集まり、オレンジ色の灯りに包まれる――。
秋の夜長に、相模原が本気出した瞬間やった。


📅 開催概要まとめ

項目内容
名称ハロウィンランタンフェス2025
日程2025年10月18日(土) 15:30〜20:00(雨天順延)
会場淵野辺公園 サーティーフォー相模原球場
主催相模原市まち・みどり公社/ミズノ/東海体育指導運営共同事業体
協賛銀河アリーナほか地元企業
内容ランタン点灯体験・フードトラック・フェイスペイント・仮装歓迎
入場見学のみ300円/ランタン体験は有料・事前予約制

会場の雰囲気──「ここ、ほんまに相模原?」ってなるレベルの光景

会場に足を踏み入れた瞬間、
「え、ここディズニーランド?」って思いました(言い過ぎやけど)。

球場いっぱいに並んだオレンジ色のLEDランタン
風に乗ってふわりと浮かび上がり、地上から伸びた細い紐でそっとつながれている。

大人の背丈より少し高い、2〜3メートルほどの高さでゆらゆら揺れる光が、まるで空に舞う小さな星みたいやった。
遠くから見ると、本当にランタンが夜空を漂っているようで、
「ここ、ほんまに相模原なんか?」って思うほど幻想的でした。

球場外周にはフードトラックの香りが充満。
焼きそば、たこ焼き、クレープ、ホットドリンク――胃袋が「全部くれ」って叫んでる。

フェイスペイントブースでは、カボチャやコウモリのデザインが人気で、
子どもたちの笑い声とカメラのシャッター音が絶えへんかった。
祭りのざわめきの中に、親子の笑顔がよう似合ってた。

そして夕方、球場の照明が落ちた瞬間――
ランタンと人の笑顔だけが浮かび上がる。
もう、言葉にならんかった。


入場前の悲劇──ビールがこぼれて、俺の尊厳もこぼれた

実は会場に着く前から、すでにビール飲んでた。
秋の夜に、ほろ酔いで光を見るのも悪くないやろ、と。

で、入場券を買うために並んでたんですが――
「あ、これ並びながらビール飲んでたら恥ずかしいやつや」って気づいて。
慌てて飲みかけのビールをカバンにそっと入れた。

…はい、予想通りの展開です。
ビールがこぼれて、カバンとズボンがビチャビチャ。

スタンドに座った時、隣のおっさんがチラッとこっち見て、そっと距離とった気がする。
多分あのおっさん、「めちゃくちゃ酔っ払ってるやつおるやん…」って思ってたんやろな。

違うねん。俺は酔っ払ってるんやなくて、ちょっとだけドジ踏んだだけやねん。
でもまあ、ええか。
ビール臭い50代おっさんとして、スタンドから静かに光を見守ることにしました。


スタンドから見る光──300円で買える、心の贅沢

👉 【動画】打ち上げ前のランタン会場(YouTube Shorts)

ちなみに今回、僕はスタンドで見学のみ。
入場料300円。

ランタンを購入して自分で灯すこともできたんやけど、
これで十分やった。

スタンドから見下ろす球場いっぱいのオレンジの光。
家族連れがランタンを並べて、子どもたちがはしゃいでる。
カップルが寄り添って写真撮ってる。

「ああ、この景色が見たかったんや」って思った。

自分が灯す側やなくても、
この光景を目に焼き付けるだけで、心が満たされる。
300円でこの感動が買えるなら、安いもんや。


一斉点灯の瞬間──「3、2、1」のカウントダウンで、心臓が止まりかけた

🎥 YouTube動画はこちらから
▫️Part 1(浮かび上がるランタンの夜)→ こちら
▫️Part 2(光が心に降りてきた夜)→ こちら

17時からランタン配布スタート。
参加者が一つずつ受け取って、自分の場所に並べていく。

そして18時30分――。
司会の声が響く。
「それでは皆さん、ご一緒に!」
「3、2、1──点灯!」

その瞬間。
ふわぁっとオレンジの光が球場全体に広がり、
無数のランタンが一斉に宙へふわりと浮かび上がった

それぞれが地上から2〜3メートルほどの高さで風に揺れ、
細い紐で安全に係留されている。
それでも、見上げた瞬間にはまるで夜空へ舞い上がるようで、
光が“生きてる”みたいに感じた。

風も穏やかで、光がゆらゆらと波のように揺れる。
静かな歓声と、あちこちで鳴るシャッター音。
スタンドから見下ろす景色は、息を呑むほど美しかった。

「ああ、これや」
光が空へ昇るんやなくて、心の中に降りてくる――そう感じた。


あの光に思い出した”ぬくもり”──50代おじさん、球場で泣きそうになる

ランタンが一斉に灯った瞬間、
僕の胸の奥にも、ふっと何かが灯りました。

「もう会われへん人たち」に思いが向いたんです。

周り見たら、家族連ればっかり。
パパとママに挟まれた子どもたちが笑ってる。
カップルが寄り添って写真撮ってる。
おばあちゃんが孫の手を引いてる。

「おっさん一人で来てんの、多分俺だけやろな…」
しかもビール臭くて、ズボンびちゃびちゃ。

そう思った瞬間、なんか急に寂しくなって――でも、それがええねん。

あの光は、ただのLEDやない。
人のぬくもりを映す光やった。

亡くなった親の笑顔が浮かんだ。
「一緒に来たかったな」って思った。
「どこかでこの灯りを見てくれてる気がする」って。

50代になって、こういう静かな時間が、やたら沁みる。
若いころは派手な花火の方が好きやったけど、
今はこの静かな光の方が、心に刺さる。

「魂を照らす光」──それは、目で見るんやなくて、心で感じるもんやねん。

一人で来て、一人で座って、一人で見上げてる。
ビール臭いズボン履いて。
でも不思議と孤独やない。
この光の中では、みんな同じやった。


地域のあたたかさと、これからの期待──「また来年、会おうな」

このフェスの魅力は、派手な演出じゃなく、“人の温度”にあります。

地元の人たちが協力して作り上げた手づくり感。
スタッフさんの声かけも優しくて、みんなが笑顔で動いてたのが印象的でした。

参加者は家族連れが圧倒的。
子どもがランタンの光に手をかざして「きれいやなぁ」って言う声があちこちから聞こえる。
その横で、写真を撮るお父さんたちの顔も、なんともやさしい。

一人で来てるおっさんは、たぶん俺だけやったと思う。
しかもビール臭い。
でもそれでもええねん。
この光の中では、みんな同じ空気を吸ってた。

このイベント、たぶん来年はもっと進化する。
ステージイベントなんかも入るかもしれへん。
でもこの静かでぬくもりのある空気だけは、そのまま残してほしい。

それが、このフェスの“魂”やと思う。


アクセス情報(2025年10月時点)

項目詳細
最寄駅JR淵野辺駅 南口
バス神奈川中央交通「青葉循環(淵37系統)」で約10分、「淵野辺公園」バス停下車すぐ※日中は15〜20分間隔、イベント終了(20時頃)後も数本あり
徒歩約25〜30分
駐車場あり(公園内・球場隣接)※イベント時は満車が多く、公共交通利用推奨
入場料見学のみ300円/ランタン体験は別途料金

※夜間の帰りの便や駐車場混雑状況は日によって異なるため、余裕を持って来場を。
最新情報は「相模原市まち・みどり公社」公式サイトで確認を。


🕯️ 終わりに──灯りは、消えても残る

ランタンの灯りって、ほんまに不思議です。
たった数時間のイベントやのに、あの夜の光は、今でも心に残ってる。

50代になって思う。
「派手なことより、心に残る時間を持ちたい」って。

あの光は、もう会えへん人への想いや、
今ここにいる人への感謝を、やさしく照らしてくれるもんやった。

帰り道、ふと夜空を見上げたら、
街の明かりの向こうで、まだあのオレンジが見える気がした。

また来年、同じ空の下で灯したい。
一人でも、ええねん。
次はビールこぼさんように気ぃつける。

それが、このフェスが教えてくれた“生きる灯り”なんやと思う。

──おしまい。また来年、会おうな。


🌙 一言で言うなら:

「空に浮かぶ光が、心の奥まで降りてきた夜。」

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