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こんにちは、ヒロシです。
「名前は知ってる。行ったことはない」
そういうイベントって、ないですか?
神奈川に住んでいれば、一度は聞いたことがあるはずの「相模の大凧まつり」。
僕にとってもそれがそうやった。名前は知ってる。でも「機会があれば…」くらいの温度感で、ずっと先送りにしてきた。
ところが先日、柴犬のもみじと一緒に相模川へ散歩に行ったら、その大凧が目の前で作られていた。
骨組みだけで、舐めてたことを後悔した。
こんな人に読んでほしい
- 「相模の大凧まつり」の名前は聞いたことがある人
- GWに神奈川近辺でどこかに行こうか迷っている人
- バイクで会場まで行けるのか気になっている人
- 散歩の途中で思わぬ発見をした経験がある人
結論(先に言うとく)
骨組みを見ただけで「絶対に本番を見たい」と思った。先送り、もうやめる。
狂犬病の予防接種のあと、川へ散歩に行くことにした
その日は、もみじの狂犬病の予防接種があった。(その時の話はこちら→もみじ、察してたんやろな。狂犬病注射に行ってきた話)
注射が終わったら、どこかに散歩に連れていこうと思っていた。もみじは水辺が大好きなので、川か海かで迷っていたら、妻の一声で川に決定。
相模川を目指して車を走らせた。

青空が広がっていて、大山もくっきり見えた。天気のいい日の相模川は気持ちいい。
相模川に着いたら、なんか作っとった
堤防に上がって河川敷を眺めたら、なんか作っとった。
大きな竹の骨格のようなものが、複数、地面に横たわったり一部が立ち上がったりしていた。
「あれなんやろ?」
最初は工事でもしているのかと思った。でも、そんな感じでもない。

車から見ると、広い河川敷のあちこちで、同じようなものが3つほど作られているのがわかった。
近くで見たら、想像以上にデカかった
近くに行ってみたら、骨組みだけで圧倒された。
竹を格子状に組んだ骨格が、横に大きく広がっている。一辺だけでも相当な長さがある。これが凧なのか?これが空に上がるのか?
正直、舐めていた。
「相模の大凧まつり」の名前は知っていたけど、「まあ大きな凧でしょ」くらいにしか思っていなかった。

あとから調べたら、新戸会場で揚げられる「八間凧」は14.5メートル四方。畳128畳分。重さは約950キロ。
引き綱の太さは直径3〜4センチ、長さ200メートル。これを80〜100人がかりで揚げるらしい。
骨組みだけで圧倒されるのは、当たり前やった。正直、舐めてたわ。
ちなみに「日本一」というのは、毎年恒例で揚げられる凧としては日本一の大きさということらしい。臨時や一発勝負ではなく、毎年この規模を揚げ続けているのが凄いところやね。
横断幕を見て、あの大凧まつりやと気づいた
堤防のそばに横断幕があった。
「日本一 相模の大凧まつり 5/4・5」

そうか、あの大凧まつりか。
毎年GWに開催されていることは知っていた。でも「機会があれば…」と言いながら、ずっと先送りにしてきたやつ。
こうやって骨組みを実際に目の前で見ると、話が変わってくる。
「機会があれば行ってやってもいい」のトーンが、一瞬で「今年絶対に行きたい」に変わった。
約200年前から続く、日本一のまつり

横断幕を見て気になって調べてみたら、想像以上に歴史のある行事やった。
相模の大凧まつりの起源は、江戸時代後期の天保年間(1830〜1844年)にまで遡る。
もともとは、男の子が生まれたことを祝う「初節句」の風習として始まったらしい。当時の農村社会では、跡継ぎの誕生は一族の繁栄を象徴する重要な出来事。健やかな成長を願い、凧を空高く揚げて天に報告する——そんな神事に近い意味合いがあったとされる。
それが明治中期以降、地域全体の行事へと変化し、凧のサイズも次第に大きくなっていった。昭和には相模原市の「4大観光行事」のひとつになり、平成22年(2010年)には相模原市指定無形民俗文化財にも認定されている。
もうひとつ面白いのが、毎年の「題字」。大凧に書かれる漢字二文字は、その年の世相や願いを反映している。
| 年 | 題字 | 込められた思い |
|---|---|---|
| 2023年 | 勝風 | コロナ禍からの回復・災いに勝つ |
| 2024年 | 稀風 | 相模原市市制70周年(古希)を祝して |
| 2025年 | 喜翔 | 大谷翔平選手の活躍への世界的な喜び |
| 2026年 | 穂風(ほのかぜ) | 世界が穏やかで実り豊かな年になるように |
約200年、地域の人々が守り続けてきた伝統行事。骨組みを見ただけで圧倒されるのも、当たり前やね。
しかもこのまつり、行政や企業が仕切るイベントではなく、地元住民のボランティア「保存会」が中心となって運営している。新戸・上磯部・下磯部・勝坂の4地区がそれぞれ保存会を持ち、凧の制作から当日の飛揚まで担っている。商業ベースではなく、人の熱量で動いているのが、このまつりの本質やと思う。
行きたい人のためにまとめとく:2026年の開催情報
せっかくなので、今年の情報を整理しとく。

■ 2026年の開催日程
| 日付 | 内容 |
|---|---|
| 5月3日(日・祝) | 式典のみ(凧揚げなし) |
| 5月4日(月・祝) | 大凧揚げ 10:00〜16:00 |
| 5月5日(火・祝) | 大凧揚げ 10:00〜16:00 |
■ 4つの会場(同時開催)
- 新戸会場:日本一の八間凧が揚がるメイン会場
- 上磯部会場・下磯部会場・勝坂会場
■ 2026年の題字は「穂風(ほのかぜ)」
世界が穏やかで実り豊かな年になるように、という願いが込められている。「穂」が赤(太陽)、「風」が緑(大地)で表現されるらしい。青空の下でどんなふうに映えるのか楽しみやね。
■ アクセス(公共交通が断然おすすめ)
- JR相模線「相武台下駅」→ 徒歩約15〜20分(新戸会場)
- JR相模線「下溝駅」→ 徒歩約5分(上磯部会場)
- 小田急「相武台前駅」→ シャトルバスあり
■ バイクで行けるのか?
行けなくはないけど、正直あまりオススメできない。
臨時駐車場は未舗装で、収容台数も来場者数に比べてかなり少ない。専用の二輪車駐輪場はなく、ぬかるみになる可能性もある。電車で行くのが賢明やと思う。
実は僕も「車は混むからスーパーカブで行こうか」と思った。でも専用の駐輪場はないし、ぬかるみにカブをはまらせる未来が見えた。素直に電車にする。
■ 来場者数
例年、4会場合計で16〜18万人が訪れる。2010年は過去最高の18万人を記録。コロナ禍で4年間中止になった2023年の再開時も17.8万人が集まったという。GWの神奈川では最大級のイベントと言っていい。
18万人…。骨組みだけでビビってた僕が言うのもなんやけど、それだけの人が来るまつりを今まで「まあ、機会があれば」で先送りにしてきたのか。われながらちょっとすごいな。
■ 混雑のピーク
例年、両日とも午後14時頃が最も混み合う。凧揚げが最も頻繁に試みられる時間帯で、観客が集中する。ゆっくり見たいなら午前中の早めの時間がおすすめ。
■ 「風待ち」も文化のひとつ
大凧を揚げるには10〜15m/sの安定した風が必要。風が弱い時間帯は「風待ち」となり、大凧は地上に寝かされたまま待機する。
この「風待ち」がなかなか面白いらしい。保存会のメンバーが風向旗を眺めながら空を読む時間。その間、来場者は地上の大凧を間近で見学したり、制作の話を聞いたりできる。飛んでいる瞬間だけがまつりじゃない、という感じやね。
■ 雨の日は中止になる
凧の表面に貼られた和紙は、水分に極めて弱い。雨が降ると和紙が重くなり、骨組みごと落下する危険があるため、雨天時は原則中止。当日朝の判定会議を経て、公式サイトや相模原市コールセンター(042-770-7777)で発表される。遠方から来る人は前日夜の天気予報チェックが必要やね。
青空の下に大山がよく見えた
大凧の制作現場を眺めたあと、堤防に上がったら大山がくっきり見えた。

青空と大山。相模川の緑。
こんな景色を見ながら凧揚げを観戦できるなら、それだけで来た価値があるやんと思った。
まとめ
「機会があれば行ってやってもいい」と思っていたイベントが、骨組みを一目見ただけで「今年絶対行く」に変わった。
この大凧が空に上がったとき、どんな光景が広がるのか。
正直、自分でも「忘れてなかったら」と思っとる。^^; 毎年こうやって先送りしてきたんやし。なんなら今この記事を書きながら、「来年も書いてたりして」という不安がよぎった。
でも、生きている間に一度は、こんなに大きな大凧が大空に舞い上がるのを見てみたい。
今年の5月4日、5日。相模川の空を見上げに行きたいやね。
神奈川の自然散歩つながりで、こちらもどうぞ。
→ 二宮果樹公園から袖ヶ浦海岸へ。愛犬ともみじ色の休日